寮生活

思い出がつづられる寮生活。そして友情が生まれる。

海上保安学校学生は、国家公務員として採用され、在学中は給料も支給されます。 「学生」として「授業・訓練」を受けることとなりますが、それは海上保安庁職員の業務としてであり、また生活も同様に学びの場です。
海上保安学校学生の大多数の者は、卒業と同時に「巡視船艇」を始めとする特殊な環境で業務を行うこととなります。 海上保安学校での課業(授業・訓練)を行うことにより、現場で業務が遂行できるよう必要な知識・技術を習得します。 しかしそれだけではなく、寮生活を通じて、「規律、責任感、礼儀」等を身につけます。
当校は全寮制となっており、男子学生は「仰青寮」、「海青寮」、女子学生は「青葉寮」で生活を行い、学校教官及び先輩学生から厳しくかつ親身な指導を受けながら、日々学びます。
寮では、同じ時期に入学しても、年齢は18歳から30歳まで、出身も北海道から沖縄までの学生が全国各地から集い、苦楽を共にします。

寮生活

学生は全寮制により、定められた日課表に基づき規則正しい生活を行います。
寮生活では、同じ自習室・寝室で生活する「班」としての単位があり、また、5ないし6班をもって「分隊」を編成しています。同じ部屋では先輩期学生と後輩期学生が、課程及びコースに係わりなく一緒になって生活しています。
課業(授業や訓練など)終了後は、学生がお互いに学生生活や課業でわからないことを教えあい、みんなで助け合いながら学生生活を過ごしています。
室内の個人に与えられるスペースは巡視船艇と同程度であり、机、ベット、ロッカー等と必要最小限とされています。 
また、寮内の生活では洋上・巡視船艇の勤務にすぐ慣れるように、日課表のほかにも様々な規則等があります。
(例:ポケットハンドをしない。口笛を吹かない。自分の居場所を札で示す等)
学生はそれぞれ、班長・副班長の他、分隊長、学生隊長等の役職を担当し、学生全体で「学生隊」を構成しています。「学生隊」は教官の指導を受けながら自主的に運営されています。
また、学生寮には課業時間を除き当直学生が当直室に常駐し、日課表に基づき学生生活を円滑に進めています。

 

日課表
6:30 起床(起床整列・体操・清掃)
7:25~7:40 朝食
8:15 課業整列
8:30~11:50 課業
12:05~12:50 昼食・課業準備等
12:50~17:05 課業・クラブ活動
17:30~17:50 夕食
17:50~20:20 入浴
20:00~22:00 自習時間
22:30 就寝(翌日が休日の場合は23:15)

※原則として毎日外出は可能です。休日の前日は外泊もできます。(休日:原則として土曜日、日曜日、祝日)そのほかに、夏期・年末年始等に長期の休暇もあります。

年間を通じ、消火訓練・容儀点検・寮内点検・物品点検等が行なわれ、寮生活の安全確保及び規則正しい生活を実践しています。
学校祭である五森祭(いつもりさい)で、市民との交流を深めています。
夏期休暇中、希望のうえ選抜された学生は、海外交流活動としてアメリカ、イギリス、カナダ等各地で約2週間のホームスティをしながら英会話学校で語学力を向上させるとともに、現地の海上保安関係機関への訪問などを通じ、国際感覚を養います。
休日はクラブ活動の対外試合やボランティア活動、地域交流活動にも参加しています。
ほとんどの学生は入学当初に寮での生活を「大変な生活」と感じますが、1~2ヶ月程度経てば慣れることができます。
また学生の多くが、「この学校で過ごした期間は、今までの人生の中で最も充実した」との思いを胸に卒業し、全国各地で海上保安業務にあたります。

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